ストライクウィッチーズ 劇場版

 TOHOシネマズ海老名、夜の回。観客31人程。
 贅沢な復活劇。何はともあれ、これに尽きる。マイナス要素を極力排除して、501メンバーに見せ場を与えつつ、宮藤という主人公に焦点を当てる。外部の視点と、軽度にせよ嫌われ役も新キャラの服部静夏に担わせ、ネウロイ関連の棚上げされてきた様々な謎もやっぱり放置して、シンプルに、ただただ宮藤とその戦友の武勇を讃える。そういう作品になっていた。
 しかしそんな、ディープな部分をスルーする一方で、ウィッチでなくなった坂本さんの姿にどうしようもなく悲哀を感じてしまったのは、きっと私だけではない筈、と思いたい。
 どんなに強いウィッチでも、時期が来ればその輝きは失われてしまうという設定は、パワーバランスだけではなく、世界観に十分な苦みを与えているが、果たしてエーリカあたり、魔力を失ったら満足に生活していけるのかと心配になる。エース級だからこそ、いまの待遇があるわけだろうしなー。