SRC(SRCシナリオ感想)

これが勇者の冒険談・第3章クエスト03〜04
 SRCにおける等身大オリジナルファンタジーモノとしては、傑出した水準に達しているシナリオ。港町への最短路に立ち塞がる、大岩をどかす手段となるアイテムを求め、山を探索して回るアルフ一行の前に、隠された洞窟がその姿を現します。なんとも実に冒険チックな展開。丹念な描写は見ていて楽しく、この物語のスープの味を重厚にしています。
 自由度に比べ、見た目の弱さがSRCの欠点なのですが、それをどうにかカバーしようとする努力がこのシナリオではなされています。勿論それを売りにするようでは困りますし、それは当たり前のこととして広く浸透していってほしいと思うのですが、できているシナリオが実際のところ少ないのもまた事実。このあたりは残念ですね。何年も前のファンタジー系リレーシナリオで、霞薙さんがやっていた演出が素晴らしかっただけに、演出面の進化が滞っている現状はもどかしいばかりです。と、自分を棚に上げて書きなぐってみた。
 ともあれ04では新顔モンスターと戦闘。鬼顔さんのアドバイスを受けたので、宝の亡者には慎重に挑んでみた。まずはレンジ外からエミィの魔法で取り巻きを削り落とし、次いでENがなくなるまで同様にレンジ外からエミィに宝の亡者を削ってもらう。HPは多いが射程が短く、自ら動いてこないので強敵というわけではなさそうだ。エミィが撃ち尽くしてからは、SP闘志+獣化でブーストしたルークと、アルフの接近戦で畳み掛け、撃破に成功。赤い宝石「灼熱の瞳」と、一回限りの高位破壊魔法のスクロールを手に入れたアルフたちは、大岩を粉砕し一路、港町へ。「〜後日談」をプレイ済みなので、ここまでフラグ立ってるのになーと複雑な気持ちになりましたが、このシナリオはあちらとはパラレルらしいので大丈夫だよな、と自分を納得させた。
■重箱の隅
宝の亡者撃破時、ウインドウ画面が出たが真っ黒でした。
・ルークの謎の行動の説明のくだりは、もう少し推敲の余地があったかも、とかとか。