江戸の牙(最終話)

 やられた。仕事で前半部分を観ることがかなわず。何もこんな日になあ。日頃の行いが悪いせいか。片づけてテレビをつければ伝さんが拷問されていました。すわ、植物人間フラグか! なんてことは思うわけもなく、やがて間もなく脱出した牙たちは世界のミフネと合流してラスボスたる大目付の屋敷へ討ち入り。これを予期していたラスボスは、長槍隊に鉄砲隊まで用意して迎え撃ち、確かに追い詰めたのですが、結果は死屍累々、命乞いまでしたラスボスでしたが、カネも何も要らない、手前の命だけが欲しいぜえと言う剣さんを「けだもの」と罵り絶命。朝靄の江戸の町をいずこかへと歩いていく五人のカットで幕でした。あー前半部分観たかったなあ。物語後半で「江戸の牙」の存在がなんだか広まっていましたが、そりゃあんだけ毎回どこかの屋敷へ討ち入って大量虐殺してれば有名になるでしょう。まして一人二人は戦わずに一目散に逃げているか、どこかに隠れていたって可能性もあるでしょうから、走り去る背で、隠れている耳で、剣さんの「江戸の牙、参上!」の口上を聞いていたのかもなあ。何はともあれ素敵な時代劇でした。現状のテレビ時代劇が惨憺たる有様なのは、やっぱり撮影方式、役者さん、諸々の介入がある現場の比重が大きいのかなあ。寂しいものです。