江戸の牙(第21話)

 仕置人の山小屋の回みたいな、通常とは異なる構成のお話でした。間さんワンシーンくらいしか出てこなかったしなー。さて牙たちに虐殺される悪党である、旅籠屋に立てこもった浪人集団でしたが、半兵衛さんを巻き込んでしまったのが運のツキ。三人の牙によって膾切りにされてしまいましたとさ。まあ悪党はいいのですが、今回は人質となる宿泊客が一癖も二癖もあり、尚且つあんまし背景について描写されないというのが逆に印象に残りました。序盤の「江戸の牙」であれば、女性客なんかは浪人に犯された挙句、男女まとめて皆殺しにされていたのでしょうが、どういうわけかマイルドになっている現在では、野郎は二人死んだものの、女性客は全員生還。しかも何かいろいろあったようです。個人的には「おまえ間さんのことは責められないだろ」と言いたくなる半兵衛さんの助平な笑いかたが一番ツボでした。