ライオン丸G(第4話)

 あわれ獅子丸 ライオン丸
 ……期待してたオザキ先生は出ませんでしたが、いやもう十分に面白かった。
 ネオ歌舞伎町を牛耳る豪山興業とそれに反旗を翻すトッポギさん一派。トッポギさんは豪山の擁するタイガージョーに対抗すべく、ライオン丸に変身できる者を探していました。で、サオリの不用意な一言から獅子丸がそうだと分かり、獅子丸をアジトへ連行し……。
 普通なら、トッポギの持ちかけた話に迷っているところで、拉致監禁されたサオリたちを発見、変身してぶっ潰したりするところなのでしょうが、ああ、無理やり変身させられ、無理やり豪山の刺客と戦わされ、煽てられ、褒めそやされ、用心棒を承諾してしまうとは!
 何気にジュニアが三回も変身してました。ゴキ握りは強烈。個人的に変な魔術を使う豪山よりも凄味があると思う。
 でもって1話から観ている者としてちょっとまとめてみたりすると、この作品は(えらく個性的な)登場人物を絞り、舞台を限定し、冒頭に丁寧な前説を入れることで、かなり一見さんにも作品を把握しやすくなってます。これは狙ってるんでしょうね。つまり自信がある。それは観ていれば容易に伝わります。制作している側の冒険心と熱意、そして殺陣へのこだわりは相当なものです。現場の熱は出演者にも伝播しているのでしょう、皆いい感じにハジけてます。いまのところ、なんて言うのは失礼かもしれませんが、予算以外は高いレベルでうまく調和した作品であることは間違いなく、今期の新番組のなかでは頭一つ飛びぬけています。こりゃもうどうにも、特撮好きなら見逃せないっすよー。