SRC(SRCシナリオ雑記)

 省略、割愛、推敲。それをどう言い表すかはさておき、間引くという作業は物語創作の基本であり、それはSRCシナリオにおいて、より重要な意味を持つ。
 あれもこれもと積み上げたところで、それを好意的に把握しようと努めてくれるプレイヤーが、果たしてどれほどいるだろう。初プレイ時における右クリキンクリを回避するための、最も効果的な仕掛けとは、やはり程よい長さ、程よい描写に尽きるのではないか。と、そんな漠然としたことを考えてしまう。勿論例外は存在し、独自の画像やインクル演出を駆使できる書き手などは、好きなだけやらかしても視覚的刺激の妙で乗り切れるだろう。しかしそうでない我ら普通の書き手としては、プロローグ、戦闘、エピローグパートの黄金比を、手探りで削り出していくことこそが、最も近しい佳きシナリオへの道なのではないか。
 ……とか書きながらも、オリロボ共闘シナリオの参戦作品増加を抑えられない私がいる。低きに流れる水、それが私だ。