ジャンボーグA

 最終回。デモンゴーネ閣下の最終作戦は、月から東京に向け熱戦を照射し、気温50℃超の焦熱地獄をつくりだすことだったッ! 東京限定なのが謎だったが、PATとナオキは月面でのラストバトルに挑む。エースで不覚を取り敗れ、ナインで再度挑まんとするも、飛行能力のないナインでは月まで行けない。ならばとPAT基地に殴り込み、ロケットを強引に飛ばし、そこに取り付くという余りにも無謀な手段に出るナオキさん。最終回なんだから正体を明かすなりしてもっと穏便に事を運べなかったものか。ともあれ不退転の決意でナオキは最後の戦いに臨み、同じく照射装置を破壊され、もはやこれまでと死を覚悟したデモンゴーネ閣下と死闘を演じる。照射装置の破片を閣下の腹に突き刺し、遂に決着。自らの名に冠するほど心酔していた、グロース星の神デモンへの叫びを上げつつ絶命した閣下と、帰還の手段がないまま月に佇むナイン。昔の作品だし、ここで終わってもそれはそれで味のあるエンディングになったと思うが、ここでPATが登場し、ハッピーエンドへ。
 自分が小さい頃、ケイブン社の全怪獣怪人大百科を読み、想像を膨らませていたものの、見る機会がなくそのままになっていた作品の一つを、こうしてオッサンになった今、目にすることができたことにちょっとした感動がある。まだ見てないシルバー仮面やバトルホーク、アイアンキングなんかもいつか見られるかなー。