凸凹

 仕事の日。3月も終わりか。なんとなく過ごしてしまった。週刊まんが誌をいくつか買う。外出が億劫になり、いつもならその日のうちに消化するのに、溜まることが多くなってきた。歳のせいもあるんだろうなー。
「カノジョを殴らないカレシがいるの?」
 そう言って、少女はちょっと驚いてみせた。
 何人かの男と付き合ったことがあるという、なるほど背が低くて可愛らしいその子に、殴らないのが普通だよと言うものの、私の口から出る言葉なので、説得力は皆無だ。
 話を聞くに、カレシ以外の男と話したり、何か反応を返したりすると、それだけで髪の毛を引っ張られたり、蹴られたりするという。
「でも何も反応がないと、それはそれで嫌なんだよね」
 難しいものだ。