相棒8最終回SP

 長く続いた新相棒も今回で最終回。シーズン8は後半からグングン水準以上の回を連発し、とても面白かった。思えば序盤は視聴者の意識のハードルを下げるため(それと神戸尊の製作現場のフィット調整か)、わざと微妙なのをもってきてたのか、とでも勘繰ってしまうくらいだった。このSPも下手に大掛かりな展開にせず、風呂敷を広げるのではなく、地面を深く掘るとでもいうような物語で、そこにアレ的な批判スタンスでもって味つけし、最後に本当の意味での神戸の相棒化を成し遂げてしまうという力技を見せてくれた。大河内という人物の物語的進化、そして神戸へのツンデレは次のシーズンでも期待が持てる。また亀山去りし後の伊丹刑事の変貌は今回顕著だったのではないか。これまでのSPの流れを継承しつつ、シーズン8を締めくくる意味でも見応えのあるいい最終回でした。