喧嘩商売(週刊ヤングマガジン連載分)

 作者は描いてて今が一番楽しい時期なんじゃないだろうかと勘繰ってしまう。それくらい、読んでいて期待感が膨らむ。小出しに蒔いてきた種が芽を出し実をつけ出したというか。今回スポットが当てられた佐川弟にしても、ようやく一端が明かされた実力は勿論、その実態においても非常に心地よく「そう来るのかあ」と頷けてしまえるものがあった。初見で煉獄の正体を見抜いた天才性は主人公を凌ぐものを感じさせる佐川弟と、高野を喰った石橋。煉獄使いと当たらないということは、正直石橋は厳しいのかもしれないが、それでも勝敗予想は現段階では難しい。それは即ちいいカードだということだ。