新・三銃士

 NHK教育で始まっている人形劇。今日は平日毎日放送の最終日だった。ちょうど区切りのいいところで終わり、次回からは王妃の首飾り騒動篇。このあたりは昔、アラミスが男装の麗人なアニメ版でもやってたなあという記憶があったり。でも私は当時、こういう、いわゆる登場人物が未熟な行動を取ったりして勝手に窮地に陥っていくタイプの物語は、見ていてやきもきするので嫌いだったんですよね。まー、いまでも苦手ではありますが。しかしこの「新・三銃士」、そんな苦手意識も吹き飛ぶくらいに面白い。ほんとびっくりするくらいの完成度です。今期スタートしているアニメ作品の幾つかの特徴として、なりふり構わずパロディやネタに走ってる、というのが見受けられます。私はそれも有りだと思いますが、それらの作品とほぼ同時期に始まり、怒濤の連続放映というアドバンテージがあったにせよ、ひときわ輝くこの古典の抜群の面白さを思うに、何とも複雑な気分になったりもします。どこぞの偉い批評家さんが提唱した、物語に風刺・皮肉――つまりはパロティが氾濫すると、次にまた物語は原点に戻るという説を、まさに目の当たりにしているような。
 というか、ただただ次回が待ち遠しいので適当に何か言ってみた。