チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

 109シネマズにて。観客15人位。予告編では、いわゆるカメレオン系のダメ議員がとんとん拍子にサクセスしますっぽいつくりになっていたけれど、実際の内容は身分不相応な人脈と根回し手腕に長けたやり手議員が、アフガン戦争を介して間接的にソ連の勢力拡大を阻止するというもの。表層的には。ただし透けて見えるほどに示されているその後の悪夢への伏線が辛辣でした。初っ端、スクリーンの観客に向けて放たれる一撃は、紛れもなくこの映画の主題なんでしょうね。頭のなかで咀嚼するほどに面白さの増す作品なのだと思いました。
 で、予告編にかかっていた「ウォンテッド」が「マトリックス」っぽい臭いをプンプンさせていたので気になったり、入場時に無料でもらえるマガジンで紹介されていた今年に上映される「ダークナイト」のジョーカーの佇まいに痺れたり。