相棒

 再放送を観ているうちに、いつの間にかハマった俄かファンです。昨日は5期最終回の2時間SPと6期スタートの2時間SP、実に4時間も相棒尽くしとテレビ朝日も気合入ってました。映画化も決定していることからフジテレビの「踊る〜」と比較してしまいますが、この二つの作品は同じ刑事ドラマでありながら、気持ちいいくらい対照的ですね。踊るは連続ドラマとしては1シーズンのみで、あとはスペシャルと映画で成功まで持っていったのに対し、相棒は土曜ワイドの単発モノとしてスタートし、連ドラ運用を開始すること5シーズン。およそ何でもアリの作風と上質なドラマを積み重ね、徐々に支持を増やし、テレ朝随一のキラーコンテンツへとのし上がりました。踊るが設定としてのリアルさで勝負し、主人公はあくまでちょっと熱くてスキルのあるショカツの強行係刑事だったのに対し、相棒は新宿鮫の如きキャリア崩れにして古畑コロンボ級のスーパーマン、およそあらゆる事件に首を突っ込める自由度を持つ特命係ときたもんです。唯一両作品に共通しているのは抜群の面白さ。こればかりは甲乙つけがたいですね。欲を言えば踊るもテレビドラマシリーズとして何期もやってほしかったなーと。ヒルストリートブルースのように主人公を特定せず、湾岸署舞台の群像劇でもいいじゃんかよーと。んでもって昨日の相棒SPですが、裁判員制度導入を太い柱に、起こりうる事態をやや誇張して見せつつ、最後に視聴者へ問題を突きつける流れは見事でした。石橋凌演じる三雲判事との対決は劇場まで持ち越しなのかな?