SRC(SRCシナリオ雑記)

 実際のところは違うのだろうけど、ともかく私の視界に入ってきたのは昨年で、だから新進という印象が強い。そう、まさに私にとって、かじきんぐさんと高野M明さんは新たな波濤だった。
 版権シナリオ系であれば割と何でも楽しめる私は、しかしオリジナル系シナリオを前にすると、途端に偏狭なプレイヤーになってしまう。オリロボが好きな癖に、プレイに至るまでの敷居がやたら高いという阿呆な矛盾は、結局のところ各方面で評価の高いエタンダールポンコツはもとより、前作はクリアするまでやったロザリオーの続編すらも未だ手付かずという自業自得な醜態に至るわけなのですが、それでも一生十八さんや紅蓮の桜さんのオリロボシナリオといった、渇きを潤してくれる水はちゃんと存在し、私はそれらをゆっくりと味わっていました。そこへ昨年、いきなり鶴田のジャンピングニーばりなオーを入れる才能が現れたのです。
 丁寧に物語を編んでいくかじきんぐさん。
 独特の作風で画面を彩り染めていく高野M明さん。
 綺羅星二つ。昨年のSRCにとって最大の収穫は彼らの台頭に他なりません。つまり、そう、アレです。私も頑張ろうってこと。